茨木の家

現地は奥に長い狭小地。京都の狭小住宅で培った住まい設計工房の実績をご評価いただきました。

土地の形に合わせて側面の壁を斜めにすることで、敷地を最大限に有効活用。限られた広さの土地=面白みのない四角い家ではありません。さらに、吹き抜けやスノコ床によって、縦に抜ける空間を作ることで、光が家中に差し込み、家中どこにいても明るく開放感を感じられます。ベンチしたに収納スペースを作るなど、土地の特性を活かした住まい設計工房らしい設計となりました。

床、あらわしの梁、扉、カウンターデスク、ウッドデッキなど適材適所で樹種の異なる木材を使用し、家全体に木の温かみを感じられることを重視したインテリアデザインです。

キッチン横の畳の空間は、オープンスペースにしても家全体のモダンなインテリアに馴染むように巧妙にデザインされています。和室は欲しいけど、そこだけ雰囲気が変わってしまうのはちょっと…という悩みにもお応えします。畳の部屋の壁面はお子様がチョークで落書きができるグレーの黒板クロス仕様に。お子様が小さい時は遊び場として、将来的にはシックな和風の壁としてそのまま使える。そんな、10年、20年後を見越した設計が必要なのです。

ご夫婦ともにコロナ禍でリモートワークをしているため、ワークスペースを2箇所確保。まさに現代の暮らしにぴったりな住宅です。

黒いタイルの家

近年需要が高まっている京町家のリノベーション。
古い建物の価値を引き出しつつ、新しい暮らし方を提案するリノベーションは、新築とはまたひと味違った魅力があります。

町家の改装で最も大切なのは「何を残して何を変えるか」です。こちらのお宅は外観のシックな黒タイルを残しつつ、全体としてはモダンな装いで町並みに馴染むデザインとなりました。

印象的なのは人気の土間スタイルを採用した土間キッチン。京町家における土間は「通り庭」とも呼ばれ、家の中と外の境界線が重なり合うユニークな空間です。

インパクトのある古木の梁をあらわしとして露出させることで、町家らしいアクセントにしつつ、しっかりと天井高も確保できます。また、以前に増築されていた部分を大胆に減築し、庭を復活させ、風の通り道を確保することで、京町家の陰暗な雰囲気を解消し、現代的で開放感のある住居となりました。

町家リノベーションの要である「耐震性」を考慮して、柱や梁は極力省かず、それでいて狭さや圧迫感を感じさせない風通しの良い空間づくりがポイントです。